リゾートバイトの手取りはどれくらい?通常バイトとの違いを解説
リゾートバイトお役立ち情報2025/09/29
最終更新日:2025/09/29

リゾートバイトの手取りは月18〜25万円前後。生活費が抑えられるため貯金しやすいのが特徴です。仕組みや社会保険、職種・エリア別の違いを解説します。
アルバイトや派遣と比べて、リゾートバイトはどのくらい手取りが残るのでしょうか?
平均時給は1,100〜1,300円台と一般的なアルバイトと大きく変わらないものの、実際に受け取る金額、つまり手取り額には大きな差があります。寮費や光熱費、食費が無料または支給される環境が多く、生活コストがほとんどかからないため、支出を抑えて効率的にお金を貯めやすい点が特徴です。
これからリゾートバイトで働く予定の方や、どれくらい手取りが残るのか気になっている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
リゾートバイトの手取り額の仕組みは?
リゾートバイトの手取り額|基本は「時給×勤務時間」で決まる
リゾートバイトの収入は、まず「時給×勤務時間」でシンプルに計算できます。求人ごとに時給は異なりますが、全国平均では 時給1,100〜1,300円台が中心。たとえば、時給1,200円で1日8時間・月22日働くと、額面ではおよそ21万円前後になります。
時給 | 月収の目安 |
---|---|
1,100円 | 約193,600円 |
1,200円 | 約211,200円 |
1,300円 | 約228,800円 |
※1日8時間×月22日で概算です。残業・各種手当・控除は含みません。求人により異なります。
中には時給1,500円以上の高時給案件もあり、また逆に実働6〜7時間の短めシフトで募集される求人もあるため、「時給」と「勤務時間」の両方をセットで確認することが大切です。
残業手当・深夜手当・満了ボーナスで手取りアップ
リゾートバイトの収入には、基本給以外にもさまざまな手当が加算される場合があります。たとえば、勤務時間が8時間を超えた場合の残業手当や、22時以降の深夜勤務に対する深夜手当などです。これらは時給が25%〜50%増しになるため、繁忙期などで長時間働くと大きな収入アップに繋がります。
また、契約期間を満了すると満了ボーナス(満了手当)が支給される求人もあり、1〜3万円程度が追加されるケースも珍しくありません。
これらの手当を意識して求人を選ぶことで、同じ勤務時間でも手取りに大きな差が出ます。
税金・社会保険を引いた“実際の手取り”とは?
月収が決まったら、そこから所得税・住民税・社会保険料(該当する場合)が控除され、最終的な手取り額が決まります。たとえば、月収22万円の場合、税金や保険料などで約3〜4万円が差し引かれ、手取りは18万円前後となるのが一般的です。
なお、社会保険に加入する条件を満たすと、控除額が増える一方で医療費の負担軽減や失業手当などのメリットも得られるため、手取りだけで判断せず働き方に応じて選ぶことが大切です。
リゾートバイトは手取りが増える?生活コストがかからない理由
リゾートバイトでは、額面の給与が特別に高いわけではありません。それでも「貯金しやすい」と言われるのは、生活費の多くを勤務先が負担してくれるからです。
家賃・光熱費・食費・交通費といった毎月の出費がほとんどかからないため、実質的に「自由に使えるお金=手取り」という感覚が大きくなるのが特徴です。ここでは、その仕組みを具体的に見ていきましょう。
リゾートバイトは寮費・光熱費無料!
リゾートバイトで寮費や水道光熱費が発生する場合、給料からその金額分が天引きされます。そのため手取り額が少なく感じてしまうこともあるでしょう。
しかし実際には、ほとんどの求人で寮費と水道光熱費は無料です。一般的な一人暮らしでは毎月5〜7万円ほどかかる家賃やライフライン費用がゼロになるため、手取りのほとんどをそのまま自由に使うことができます。
なかには個室寮やWi-Fi完備の職場もあり、快適さを保ちつつ出費を大幅に抑えられるのもポイントです。節約というよりは、そもそも支出が発生しない仕組みなので、無理せず自然に貯金が増えていきます。
リゾートバイトならではの食費補助で手取りが増える
寮費や水道光熱費に続いて、生活費で大きな割合を占めるのが食費です。リゾートバイトではこの食費も自己負担がほとんどなく、無料のまかないや社割価格での食事が提供される求人が多くあります。一般的な一人暮らしなら月2〜3万円ほどかかる食費がゼロになるため、その分まるごと貯金に回せるのが大きな魅力です。
さらに、食事の提供がない職場でも食費補助が支給されるケースがあります。この場合、働いて稼いだ基本給にプラスして補助分が振り込まれるため、実際の手取り額が増えるのが魅力です。
リゾートバイト終了時には交通費支給でさらに手取りが増える
リゾートバイトでは、多くの求人で勤務地までの往復交通費が支給されます。上限金額は求人によって異なり、2~3万円が目安となります。遠方からの赴任でも自己負担が軽くなるため、安心してチャレンジできるのが魅力です。
交通費支給は基本的に、リゾートバイトを最後まで満了することが条件となります。そのため、リゾートバイト終了後に受け取るいちばん最後のお給料と一緒にまとめて支給されるのが一般的です。最後にドンと受け取れるため、実際の手取りが増えたように感じられてうれしいポイントです。

リゾートバイトの交通費支給に関する注意点とは?
支給のタイミングや上限金額、自己負担を避けるための注意点など、交通費0円の落とし穴にハマらないための必読ガイドです!社会保険に入るとリゾートバイトの手取りは減る?知っておきたいポイント
リゾートバイトの手取り額を考えるうえで、忘れてはいけないのが社会保険の加入です。条件を満たせばリゾートバイトでも社会保険に加入する必要があり、その場合は給与から保険料が天引きされます。
社会保険加入でリゾートバイトの手取りはいくら減る?
一定の条件を満たすと、リゾートバイトでも社会保険に加入することがあります。社会保険に入ると、給与から健康保険・厚生年金・雇用保険・介護保険(40歳以上)などの保険料が天引きされるため、加入前よりも手取り額は減少します。
目安としては月収20万円の場合で2〜3万円程度が控除され、手取りは17〜18万円前後になることが一般的です。特に厚生年金の負担が大きいため、数ヶ月だけ働く予定の方にとっては「想像より少ない」と感じることもあるでしょう。
リゾートバイトで社会保険に入る条件
リゾートバイトで社会保険に加入するかどうかは、以下の条件を満たしているかどうかが判断基準となります。
- 週30時間以上の勤務がある(フルタイムに相当)
- 月に20日程度働いている
- 契約期間が2ヶ月を超える、または延長予定がある
- 勤務先や派遣会社が社会保険の適用事業所である
この条件を満たせば法律上、社会保険への加入が義務となります。逆に、2ヶ月未満の短期求人や週20時間未満の勤務であれば対象外となるのが一般的です。
ちなみに、雇用保険については条件がやや異なり、週20時間以上の勤務があり、かつ31日以上継続して雇用される見込みがある場合に加入対象となります。
リゾートバイトで社会保険に加入するメリットとデメリット
社会保険に加入すると手取りは減りますが、その分得られる保障は大きな安心材料です。医療費が高額になったときの自己負担を軽減できる「高額療養費制度」や、失業した際に受け取れる「失業給付」、将来の年金額に反映される厚生年金などが代表例です。
一方で、短期間でしっかり稼ぎたい人にとっては、数万円の保険料負担が重く感じられるのも事実。つまり「保障を取るか、手取りを優先するか」が判断の分かれ目になります。もし「手取り重視」で働きたい場合は、条件を満たさない短期求人を選ぶのもひとつの方法です。
2ヶ月未満の短期求人が出やすいタイミングは、GW(ゴールデンウィーク)、夏休みシーズン、年末年始など。これらの時期は繁忙期と呼ばれ、短期求人が多くなる傾向があります。
職種・エリア・シーズンで変わるリゾートバイトの手取り額
職種別|高時給が狙えるリゾートバイト
リゾートバイトでは職種によって時給が大きく異なり、それがそのまま手取り額に直結します。
調理師免許を要する調理スタッフはとくに高時給の傾向があり、平均1,400円前後の求人も多く見られます。一方で仲居やフロントスタッフなどの接客業も1,200円台後半と比較的高めで、未経験歓迎の求人も多く、挑戦しやすい職種です。裏方業務や清掃スタッフなどは1,100〜1,200円台が主流ですが、体力勝負ではあるものの、接客が苦手な方にも人気があります。
- 調理|平均1,400円前後
1,600円以上の求人も多く、高時給。ただし調理師免許や実務経験が求められるケースもあり、初心者にはややハードル高め。スキル不問の調理補助からスタートして、徐々にスキルアップするのもおすすめ。 - 仲居・フロントスタッフ|1,200円台後半
比較的高め。未経験歓迎の求人も多く、挑戦しやすい職種。繁忙期やエリアによって、時給差が出やすいのが特徴。 - 清掃スタッフ|1,100〜1,200円
体力勝負だが、接客が苦手な人に人気。未経験者も歓迎。
エリア別|最低賃金の差による手取りの違い
リゾートバイトの時給は、地域ごとの最低賃金に大きく左右されます。最低賃金が高い首都圏や観光需要の高い東海・信州エリアでは、求人も全体的に高時給の傾向があり、平均1,250〜1,300円前後が目安です。
一方で、沖縄エリアは全国的に最低賃金が低いこともあり、時給水準は1,100〜1,150円程度に抑えられています。人気観光地でありながら応募者が集まりやすいため、企業側も高時給を設定する必要がないという事情もあります。
ただし、沖縄でも離島エリアやマリンスポーツ関連の施設などでは時給1,400円以上の求人が出ることもあり、選び方次第では高手取りを狙うチャンスもあります。地域の最低賃金の差が、そのまま手取り額の差につながることを意識してエリアを選ぶことが大切です。
シーズン別|繁忙期に稼げるリゾートバイト
リゾートバイトは観光シーズンの影響を大きく受けます。ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始、スキーシーズンといった繁忙期には、時給が上がる求人や残業の多い職場が増えるため、手取りが大幅にアップしやすいです。
たとえば、夏のお盆シーズンや、冬の年末年始を含む繁忙期には、月収30万円を超えるケースも珍しくありません。閑散期にはシフトが減ることもあり、週3~4日の勤務に抑えられてしまう場合も。稼ぎたい人は繁忙期を狙って求人を選ぶのがポイントです。
時期 | 期間 | 特徴 |
---|---|---|
ゴールデンウィーク | 4月後半〜5月前半 | 1ヶ月未満の短期求人が出やすい |
夏休みシーズン | 7月後半〜8月末まで | 高時給求人が増える。シフトにも入りやすく、稼働時間が確保しやすい |
年末年始 | 12月後半〜1月前半 | 年末年始勤務で大入り手当が受け取れることも |
リゾートバイトの手取りシミュレーション【月収・貯金額の例】
実際にどれくらいの手取りになるのか、働き方ごとのシミュレーション例を紹介します。時給・勤務時間・シーズンによって収入は変動しますが、生活コストがかからないリゾートバイトでは、額面以上に“残るお金”が多いのが特徴です。
繁忙期にしっかり働くパターン|手取り額は25万円以上!
繁忙期にしっかりシフトに入れる職場を選べば、月の手取りが25万円を超えることもあります。たとえばスキーシーズンの北海道や年末年始の旅館は繁忙度が高く、残業や深夜勤務が発生しやすいため手当も加算されやすいです。
時給1,300円で1日10時間(うち残業2時間)、月22日働くと月収は約30万円。ここから税金や社会保険料を差し引いても、手取りは25万円前後になります。さらに寮費・食費が無料の職場なら生活コストがかからないため、収入の大半をそのまま残せます。
- 時給1,300円 × 10時間 × 22日 → 約30万円
- 控除後(税金・社会保険料) → 手取り 約25万円
- 寮費・食費無料なら → 生活コストほぼゼロ、貯金に回せる
平均的なリゾートバイトの手取り額
繁忙期ほどの残業がなくても、月収20万円以上は十分に狙えます。
時給1,200円で1日8時間勤務、月22日勤務した場合、月収は約21万1,000円。ここから所得税などを差し引いた手取りは18万円前後が目安です。寮や食事付きの求人なら生活費をほとんど使わずに済むため、そのまま貯金に回せるのが魅力。接客スタッフやレストラン業務など未経験歓迎の職種でもこのレベルの収入が見込めます。
- 時給1,200円 × 8時間 × 22日 → 約211,000円
- 控除後(所得税など) → 手取り 約18万円前後
- 寮・食事付きなら → 生活費ほぼゼロ、貯金に直結
- 接客スタッフ・レストラン業務など 未経験歓迎の職種でもこの収入が見込める
リゾートバイト3ヶ月で、どれくらい貯金できる?
短期間でまとまった貯金をしたい人にとって、リゾートバイトは非常に効率的な選択肢です。たとえば、繁忙期の手取りが月25万円、標準月で18万円と仮定すると、3ヶ月で60〜70万円程度の貯金も現実的です。しかも、生活コストがほぼゼロという環境下での金額なので、想定外の出費が発生しにくい点も安心です。
目的別に資金を貯めたい方(例:留学準備・進学・引っ越し費用など)にはとくにおすすめで、時給よりも“残るお金”を重視する人にフィットする働き方といえます。
まとめ|リゾートバイトの手取りは「額面」より“残るお金”で考えるのがコツ
リゾートバイトは寮費や光熱費、食費がほとんどかかりません。そのため、一般的なアルバイトに比べると実際の手取り感は大きく違います。リゾートバイトの収入は、「時給×勤務時間」でシンプルに計算でき、そこから社会保険料が差し引かれた額が手取り額となります。
通常月で18万円前後、繁忙期なら25万円以上の手取りも十分可能で、短期でもしっかり貯金できます。時給の数字よりも、シフトへの入りやすさや、生活コストの有無が貯金のしやすさに影響します。まずは寮・食事あり&交通費支給からチェックしてみてください!
